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  <title>心理学勉強用</title>
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    <item>
    <title>【02】教育についての心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<h3><strong><span style="color: #333399;">【１　</span></strong><strong><span style="color: #333399;">教育心理学とは</span></strong><strong>】&nbsp;</strong></h3>
教育心理学とは、<strong>心理学の成果を教育活動の中に生かすもの</strong><br />
<br />

<h4><span style="color: #008000;"><strong>教育学</strong></span></h4>
<strong>実践哲学</strong>：人としてのあるべき方向を示し、子どもの成長発達がいかにあるべきかを説く<br />
<strong>心理学</strong>：子どもの成長発達をどのような方法・手段で達成すべきか、そこでの障害を知り克服法を考える<br />
<span style="color: #ff0000;">心理学は教育実践の際の原則を提供するものだが、ストレートに適用するだけでは</span><span style="color: #ff0000;">教育とは言えない。教育実践は、親・教師・指導者にとって、ひとつの<strong>創造的活動</strong>である。</span><br />
<br />
<br />
<br />

<h3><strong><span style="color: #333399;">【２　教育心理学の領域と課題】</span></strong></h3>
<strong><span style="text-decoration: underline;">①成長・発達に関する領域</span></strong><br />
人間の誕生から死までに生じる変化の過程に見られる法則性の問いへの回答<br />
遺伝と環境の問題、成熟と学習の関係、教育可能性とレディネスの問題<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">②教授・学習に関する領域</span></strong><br />
教育的介入&hellip;遺伝に規定される要素への介入の余地は少ない（環境条件を整える位）が学習については発達の過程に対する介入の影響は大きい<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">③適応・人格に関する領域</span></strong><br />
子どもや青少年にとって、発達の各段階での心的・行動的特性やあり方が、その後の発達的変化にどのように影響するのか&rarr;パーソナリティの問題が大きく関わる<br />
<strong><span style="color: #008000;">パーソナリティ：同じような状況下にいながら、人によって反応の仕方が異なるのは何故かを説明する概念</span></strong><br />
パーソナリティはこれまでの発達の結果であり、この先の環境との相互作用のあり方を決めるもの。<strong>各人のパーソナリティを把握するための枠組みと方法を明らかにする</strong>ことが必要<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">④測定・評価の領域</span></strong><br />
学力・適性・知能・性格など、捉えにくいものを客観化できるか、妥当性と信頼性の高い評価方法をどのように実現できるか。<br />
教育目標をどのように明確化して示すか、評価を学習促進にどのように活用できるか。<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;"></span><span style="text-decoration: underline;">⑤障がい児の教育の問題</span></strong><br />
障がい児の発達過程を明らかにし、障がいに対応した教育のあり方について研究<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑥人間関係・集団の問題</span></strong><br />
人が集団の中にある時、１人の時とは異質な心理状態・行動を経験しやすい<br />
<span style="color: #333333;">&rarr;そこに働く法則性の研究が、子どもの発達・成長・学習をより生産的で効果的なものに</span><br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑦環境・地域・文化との関係の問題</span></strong><br />
マスコミや社会的風潮が子どもの発達に大きな影響を持っている<br />
<span style="color: #333333;">&rarr;具体像を研究。その時代・社会の「子ども文化」について研究し、社会文化的要因を明らかにする</span><br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑧教師・親に関する問題</span></strong><br />
教師・親の実態を探り、そのあるべき姿を模索する<br />
<span style="color: #333333;">&rarr;教師・親は、子どもの発達に直接責任を負い、子ども自身にも大きな影響を与えている</span><br />
<br />
<br />
<br />

<h3><strong><span style="color: #333399;">【３　学校という集団の特徴と機能】</span></strong></h3>
<span style="color: #333399;"><span style="color: #000000;">集団の種類<strong></strong></span><br />
</span><strong><span style="color: #008000;">大集団</span></strong>：多人数／<span style="color: #008000;"><strong>小集団</strong></span>：数名以下<br />
<strong><span style="color: #008000;">所属（成員）集団</span></strong>：所属していることにほとんど意味をなさない<br />
<span style="color: #008000;"><strong>関係（準拠）集団</strong></span>：一員であることを喜び、集団内の価値基準や目標に共感<br />
<span style="color: #008000;"><strong>内集団</strong></span>：成員同士の「われわれ」意識の強い集団／<span style="color: #008000;"><strong>外集団</strong></span><br />
<br />
<span class="Apple-style-span" style="color: #333399;"><span style="color: #008000;"><strong>学級</strong><strong>集団とは</strong></span><strong><br />
</strong><span style="color: #000000;">・教育意図をもって編成された「目的集団」であり「生活集団」<br />
<span style="color: #ff0000;">子ども達相互間に<strong>持続的な人間関係が形成</strong>され、社会の一員としてふさわしい<strong>行動様式・技能・価値観など</strong>を身につけていく</span><br />
・先生の指導下で共通の学習活動を行う同年齢の子ども達の集団<br />
<strong>最大の目的は「学習」：認知的・感情的・情緒的側面の学習</strong><br />
<br />
〈先生〉知識の伝達者、教科の専門家、行動のモデルになる権威者<br />
&rarr;リーダーシップの見せ方が生徒の行動・学習へ影響<br />
<br />
〈生徒〉目的集団（学級目標の達成）から心理集団（学校への適応、人格的発達）へ<br />
&rarr;先生はこの両側面を理解しつつ学級集団を率いていく<br />
<br />
学級　＜　学校　＜　ＰＴＡ・教育委・地域社会など　<br />
学級の背景にある多くの集団、地域文化、社会的影響などとも無縁ではない<br />
<br />
<br />
<br />
</span></span>
<h3><span style="color: #333399;"><b>【４　</b><b>学級集団の機能</b><b>】</b></span></h3>
・知識や技術の獲得を促進させる文化伝達機能<br />
・学校適応や人格的・社会的発達を促進させる機能<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>学級集団を経験する中で社会化させる側面<br />
</strong></span>①集団意識、仲間との結びつきの深まり、自己中心的な行動・欲求の抑制、行動様式や技能の獲得<br />
<br />
②社会的欲求（親和・承認・達成欲求など）が芽生え、強められ、満たされる<br />
<br />
③個性や能力に応じて役割が与えられ、個性や能力を理解し、それを共有する<br />
<br />
<span style="color: #ff0000;">先生の重要な役割：学級のもつ機能が適切に発揮されるように、<strong>学級集団を組織化</strong>する</span><br />
<br />
<br />
<br />

<h3><span style="color: #333399;"><b>【５　</b><b>交友関係の成立</b><b>】</b></span></h3>
どんな相手と交友関係を成立させていくかを調べる２つの方法<br />
<strong><span style="color: #008000;">外部接近法</span></strong>：すでに交友関係にあるペアについて、観察・心理テストなどによってその規定因をを客観的に探り出す方法<br />
<span style="color: #008000;"><strong>内部接近法</strong></span>：「ソシオメトリック・テスト」などで好きな友人を指名させ、その選択理由を尋ねる方法<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>内部接近法による４つの選択要因</strong></span><br />
<span style="text-decoration: underline;">①相互接近<br />
</span>物理的近接（家や席が近い、通学路が一緒など）が原因&rarr;席替え・クラス替えで解消しやすい<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">②同条・愛着<br />
</span>何となく好き、感じがよいと思う、親切で優しい、明るく朗らか、可愛いなど<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">③人格的尊敬・共鳴<br />
</span>学業や人格が優れていることに対する尊敬の念、性格・趣味・考え方が一致することによる共鳴<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">④集団的共同<br />
</span>互いに教え合う、助け合うなどを通して、グループとしてまとめる<br />
<br />
※①&rarr;④につれて年齢が高くなる<br />
<br />
<br />
<br />

<h3><span style="color: #333399;"><b>【６　</b><b>学級集団の雰囲気を構成するもの</b><b>】<br />
</b></span></h3>
学級集団の雰囲気は、生徒同士・先生と生徒・先生同士の関係、学校全体の校風によってつくられる。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">子どもたちの要求</span></strong><br />
・周囲から受け入れられ、称賛されたい<br />
・集団の一部だという所属感を得たい<br />
・人から注目され、周囲からの愛情を得たい<br />
<br />
要求が満たされると感じる時、「所属集団」から「準拠集団」へ<br />
<span style="color: #ff0000;">自分が安定していると感じ、社会的適応を果たしやすく、人に対してもより受容的になる。</span><br />
<span style="color: #ff0000;">自分の意志・感情を自由に表現でき、学習も促進される。</span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">凝集性</span></strong><br />
成員をその集団内に留まらせるように働く心的力の総体<br />
&rarr;成員がその集団にどれだけ魅力を感じているか<br />
<br />
凝集性が高くなると、集団の意地・存続が確固としたものとなり、成果が集団から受ける影響も強くなる。<br />
<span style="color: #ff0000;">学級集団では、子どもの人間関係のパターンと教師のリーダーシップが主な要因</span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>凝集性の高い学級</strong></span><br />
友好関係が多い、成員間に規範が共有されていることが必須<br />
ただし、規範の内容が対人関係の快適性を目指すと、効果的学習にとって阻害的要因に<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>凝集性の低い学級</strong></span><br />
多くの下位集団に分裂、ボス的存在の子どもが学級を支配<br />
<br />
<br />
しかし、現実の学級集団では全ての子どもが望ましい交友関係を実現しているとは限らない<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>不適応</strong></span><br />
①孤立している子ども<br />
②排斥（<span style="color: #000000;"><span style="color: #000000;">はいせき）される子ども<br />
③交友関係が変動しやすい子ども<br />
④影響関係の偏る子ども（ボス、依存過剰）<br />
⑤いじめっこ・いじめられっこ<br />
<br />
<span style="color: #ff0000;">不適応は突発的に生じず、子どもが一定期間にどのような相互的やりとりを行ったかで決まる<br />
</span>&rarr;教師のリーダーシップの不適切さが原因にも<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>客観的に見て周囲から無視・拒否され、自分でも認知している子ども</strong></span><br />
&rarr;学級集団の中で安定感が得られない&rarr;自分を認めてくれる他集団を準拠集団とすることも<br />
<br />
<br />
<br />
</span></span>
<h3><span style="color: #333399;"><b>【７　学級集団理解の方法】</b></span></h3>
<span style="color: #000000;">学級集団の構造的特徴や交友関係を調べる方法&rarr;<strong><span style="color: #008000;">観察法</span></strong>や<span style="color: #008000;"><strong>社会測定法</strong></span><br />
<br />
社会測定法の中でよく知られているもの<br />
<strong><span style="color: #008000;">ソシオメトリック・テスト</span></strong>（J.L.モレノ：アメリカ）<br />
<strong>集団成員間の選択・排斥</strong>に基づいて人間関係を研究する理論<br />
<br />
〈</span><span style="color: #000000;">手法〉<br />
集団の全ての成員に、他の成員についての選択および排斥についての質問を行う<br />
「誰と遊び（働き）たいですか？」「一緒に遊び（働き）たくないのは誰ですか？」など<br />
<span style="color: #ff0000;">回答の秘密を守ることを保証し配慮する必要（外部に絶対もらさない）</span><br />
<br />
〈データ分析〉<br />
ソシオマトリックスの作成：成員同士の選択・排斥を表示<br />
表示された数値を用いて、各個人の集団内での心理的な位置およびその集団全体がどのような特徴を持っているか記述できる<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">選択地位</span>　＝　個人が受けた選択数の総和　／　（グループ人数ー１）<br />
<span style="text-decoration: underline;">排斥地位</span>　</span>＝　個人が受けた排斥数の総和　／　（グループ人数ー１）<br />
<span style="text-decoration: underline;">選択排斥地位</span>　＝　個人が受けた選択数の総和　ー　＝　個人が受けた排斥数の総和<br />
<span style="text-decoration: underline;">集団凝集力</span>　＝　相互選択を行った対（ペア）の総和　／　可能な相互対（ペア）の数]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
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    <pubDate>Sun, 30 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【03】発達についての心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #333399;">【１　発達についての考え方さまざま】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>レディネス（準備性）</strong></span>の必要性：A.L.ゲゼル<br />
心身の成熟がその段階に達していないのに訓練を施しても十分な効果は得られないという考え<br />
<br />
しかし、人間の発達には周囲の環境との相互作用が重要な要素になっているのではないか？<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">発達段階を想定していない発達理論</span></strong><br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>学習理論</strong></span>（B.F.スキナー、A.バンデューラ）<br />
それぞれの人間がどのような学習経験をもったかで、その人の発達の方向や順序が決定されていく<br />
例）攻撃的な行動&rarr;褒められるとますます攻撃的になり、叱られると行動が減少する<br />
<br />
その人がどういう経験をしたかだけでなく、他者の振る舞いやその結果からも学習する（テレビやインターネットなどの情報も影響）<br />
<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>比較行動学</strong></span>（K.ローレンツ：動物行動学者）<br />
刷り込み（インプリンティング）を提唱<br />
赤ちゃんの微笑み行動：生後１か月ほどで大人に向かってニッコリ微笑む<br />
&rarr;自分の生存可能性を高めるための生物学的にプログラムされた行動<br />
<br />
生後３年間は人間にとって愛着形成の重要な時期であり、機会を失うと他者との情緒的結合は永久に獲得できないという考え&rarr;この考え方には異論が多い<br />
<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>弁証法的発達論</strong></span>（リーゲル）<br />
人も環境も常に変化を続けていて、決して留まることがなく、環境変化が人のあり方に影響し、人の変化も環境に影響する相互作用の中で人の発達も考えられる<br />
<strong><span style="color: #008000;">弁証法的：変化し続ける個人と環境とが連続的に相互作用を繰り返している様子のこと</span></strong><br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">個人の変化</span><br />
・生物学的次元（成長、身体能力、病気、衰えなど）<br />
・心理学的次元（抽象的な概念の理解、情緒の安定、人格の成熟、思想的に保守化など）<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">環境の変化</span><br />
・物理的次元（地球温暖化、自然災害など）<br />
・社会的次元（価値観、インターネットの普及、歴史的出来事の発生など）<br />
<br />
これらの次元は別々に絶えず変化を繰り返し、互いに関連し合う。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【２　J.ピアジェの知能の発達段階論】</span></strong><br />
<br />
ピアジェの考え<br />
他の動物のように身を守る能力（速く走る・空を飛ぶ・鋭い牙や爪・優れた感覚・体の大きさ）を持たない<span style="color: #ff0000;">人類が、環境に適応するためにもっているのは、優れた知能</span>である<br />
<br />
ビネ研究所で、年少児と年長児ではものの考え方が異質であるということに気付く<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">シェマ</span></strong><br />
認知構造。人が自分の体験に対処し、それを解釈するために自ら構築した行動や思考のまとまり。<br />
<br />
生まれて間もない乳児：反射は最初期の行動シェマ（感覚運動的知能）<br />
生後２年目：行動だけでなく頭の中のイメージを用いて自分の経験を表す（前操作期的知能）<br />
７歳くらい：行動シェマやイメージシェマを超えたもの&rarr;論理操作と呼ばれるシェマの一種（具体操作期的知能）<br />
<br />
・具体操作期的知能が獲得されると、大きい順や長い順に物を並べたり、数の足し引きができるようになる。<br />
・年齢とともに新しいシェマが発達していくため、同じ刺激に対して年齢ごとに違う理解や対処をする。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">シェマの発達</span></strong>：体制化と順応<br />
体制化&rarr;既に持っているシェマを、より複雑なシェマと組み合わせてつくり替える<br />
順応&rarr;自分の体験に合わせてシェマを変更していく（同化と調節）<br />
・同化：新しい経験を既存のシェマで解釈しようとする過程<br />
・調節：新しい経験を説明できるように自分の既存のシェマを修正する過程<br />
<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【３　E.エリクソンの発達漸成（ぜんせい）論】</span></strong><br />
<br />
エリクソンの考え<br />
人間の人格的発達は、生涯にわたって続くものであり、青年期に終わってしまうものではない<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>発達漸成論とは<br />
</strong></span>「漸成」とは少しずつ形成されていくという意味<br />
人間の人格は主要な８つの要素を生涯のそれぞれの次期に発現させ成長させていく<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">８つの要素</span></strong><br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">①基本的信頼感</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">生まれたばかりの子ども</span><br />
自分が他者から愛され大切にされているという感覚を身につける<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">②自律の感覚</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">おむつを卒業するころの幼児</span><br />
自分の意志で自分の行動を律することができるという一種の自信を発達させる時期<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">③自発性</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">幼稚園の時期の子ども</span><br />
自分で何らかの活動を自発的に始める能力<br />
自分の思い通りに勝手な振る舞いをすることとは違う（道徳感）<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">④勤勉性</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">小学生の時期の子ども</span><br />
勉強やスポーツなど目の前のことに一生懸命に取り組むことで、自分にもできるという自信を獲得<br />
これができないと「自分はだめだ」という劣等感が育ってしまう<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑤自我同一性</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">思春期の子ども（青年期・成人期・老人期にも何度も見直しを迫られる）</span><br />
第二次性徴という体の変化を経験し、自分への関心を高め、自分にできること・関心・将来のことなどについての模索を始める<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑥親密性</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">親からの自立を果たした頃</span><br />
他者との親密な接触を求める<br />
恋人・結婚相手・親友・仕事仲間などとの間に親密な人間関係が形成<br />
ただし両者に自我同一性を確立していなければ真に親密な人間関係は成立しない<br />
自我同一性を確立した者同士の親密な関係とは相手の自我同一性を侵害しないことが前提<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑦生殖性</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">社会の中核として働く中年期の成人</span><br />
自分以外の他者のために自分の持つ力を発揮することに喜びを見出す<br />
この時期にこの感覚を持てないと、自分を甘やかすことだけに関心を向けるようになる<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">⑧統合の感覚</span></strong><br />
<span style="color: #008000;">老人期</span><br />
これまでの長い人生を振り返り、自分の人生を受け入れ、肯定できるかどうか問われる（統合）<br />
矛盾や失敗があっても自分の人生を変える必要のないものとして受け入れる人は英知を獲得<br />
自分の人生を失敗と感じ、受け入れがたいと感じてもやり直す時間が残されていないと悟ると絶望にとらわれる<br />
<br />
<br />
これらの心的特性は獲得の時期にだけ出現するわけではなく、その後生涯にわたってその人のあり方に影響する]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9003%E3%80%91%E7%99%BA%E9%81%94%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6</link>
    <pubDate>Sat, 29 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【04】認知についての心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #333399;">【１　記憶】</span></strong><br />
<br />
学校で学んだことやさまざまな思い出は、記憶の中にそれをしまい込んでいない限り思い出すことはできない。<br />
<br />
記憶の３つのフェーズ<br />
<span style="text-decoration: underline;">①記銘</span>：経験（考えたこと・感じたことも含む）を記憶にとどめておく<br />
<span style="text-decoration: underline;">②保持</span>：記銘したものごとを記憶の中に保存しておく<br />
<span style="text-decoration: underline;">③想起</span>：保持した記憶の内容を思い出す&rarr;<span style="text-decoration: underline;">再生</span>と<span style="text-decoration: underline;">再認</span><br />
・「再生」記憶した情報をそのまま想起する（歌の歌詞や人の名前など）<br />
・「再認」複数の選択肢から答えを選ぶ、与えられた項目の正否を答えるなど<br />
<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【２　記憶の仕組み】</span></strong><br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>感覚記憶</strong></span><br />
視覚・聴覚などの感覚器官は、非常に短時間ではあるが入ってきた情報を保存しておく機能をもっている<br />
ただし自分の意志で保持する・しないを選べない<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>短期記憶</strong></span><br />
短時間の記憶を担う部分で、感覚記憶に保存された情報の一部が短期記憶に送られる<br />
働きが失われると、数秒前のことが思い出せなくなり大きく混乱をきたす<br />
<br />
維持リハーサル：短期記憶の情報をしばらくとどめておく方法<br />
例）電話番号や聞き慣れない言葉をメモするために覚えておく必要があるとき、口の中でブツブツと繰り返す<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">短期記憶に保持しておける数</span></strong><br />
<strong>マジックナンバー&plusmn;２</strong>（G.A.ミラー）<br />
人が一時に意識できる事柄の数が、多くの場合７個前後であることから<br />
１週間が７日、１オクターブが７音など<br />
７文字という意味ではなく７個分のかたまり（チャンク）と考える<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>ワーキングメモリー</strong></span>（A.D.バデリー）<br />
もとの情報に新たな情報を付け加えて、内容を適宜更新する操作<br />
例）暗算での繰り上がりや繰り下がりなど<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">長期記憶</span></strong><br />
知識、経験などは全て長期記憶に保存されている<br />
膨大な長期記憶から必要な事柄が活性化・意識化され、短期記憶やワーキングメモリーに呼び出されて活用される<br />
<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【３　スキーマ】</span></strong>（F.C.バートレット）<br />
<br />
長期記憶とは、記銘された情報をそのまま保存しておくだけの「入れ物」ではない<br />
記憶の想起がそのまま記憶から取り出すのではなく、保持していた内容をつくり直し（再構成）するものであると主張<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>スキーマとは</strong></span><br />
・再構成のもとになっている、知識や文化的枠組みのこと<br />
・互いに関連しあった概念の集合体で、人が理解したり考えたりするための一般的な概念枠組みを提供するもの<br />
・ほとんどの知識は、スキーマとして脳内に保存されていると考えられる<br />
・人間が何かを理解したり解釈したりするときに必要なもの<br />
・新しい情報は不完全で曖昧だが、既存のスキーマと関連づければはっきりとする<br />
・不足している情報を憶測で補うための助けをしている<br />
<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【４　スクリプト】</span></strong>（R.C.シャンク＆R.エイベルソン）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">スクリプトとは</span></strong><br />
・スキーマの一種<br />
・特定の状況の下で、物事がどういう順序で進行し、そこでどのような行動が期待されているかに関する知識<br />
・スクリプトの内容は文化による相違があるため、あるスクリプトを持っていてもいつでもどこでも通用するわけではない<br />
例）レストランで人が通常行うと思われる行動と順序<br />
①レストランに入る　②席を取る　③注文する　④待つ　⑤料理が来る　⑥食事をする　⑦勘定を済ませる　⑧レストランを出る　この一連の流れをスクリプトと呼ぶ<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【５　理解を深める、教室での実践的試み】</span></strong>（J.ブランスフォード）<br />
<br />
新しい情報をしっかり定着させるためには、<strong><span style="color: #008000;">既存のスキーマと新情報の関連付けが必要</span></strong><br />
新しく得た知識は、スキーマとの結合が十分でないと「必要なときに取り出して使える知識」にはならない可能性が高い<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">知識の再利用</span></strong><br />
・学校などで得た知識が全て、別の場所で再利用可能であるとは限らない<br />
・勉強したのに試験でうまく答えられなかったのは適切に知識を再利用できなかったから<br />
<span style="text-decoration: underline;">活性化された知識</span>：必要なときに適切に利用可能な知識<br />
<span style="text-decoration: underline;">不活性な知識</span>：学習したはずなのに適切に利用できなかった知識<br />
&rarr;そのまま思い出すだけなら良いのに応用問題ができないのは不活性な知識だから<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">知識が活性化・不活性に分かれるポイントは学び方にある</span></strong><br />
事実中心より問題中心<br />
〈同じ科学の教材を読ませ、どれくらい、何を覚えているかを調査〉<br />
<span style="text-decoration: underline;">事実中心学習条件</span><br />
テストのためにできるだけ多くの項目を覚えるように指示<br />
&rarr;既存の知識から導き出されるようなごく一般的な回答が目立った<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">問題中心学習条件</span><br />
旅行を計画しているつもりでその準備として読むように指示<br />
&rarr;学習した知識が積極的に利用された<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">学習環境がもっているべき要素</span></strong><br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">①学習者中心</span></strong><br />
学習の主体である子ども自身が、<strong><span style="color: #ff0000;">自分で問題をとらえ、それを自ら解決するための活動</span></strong>が学習の中心になっているような学習である必要がある<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">②知識中心</span></strong><br />
公式などの命題の意味が明確に理解され、<strong><span style="color: #ff0000;">どのような場面でどのように意味をもつものであるか分かっている</span></strong>ことが重要<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>③評価中心</strong></span><br />
評価は教師だけでなく、生徒自身も行うべきである<br />
自分が今直面している問題の重要なポイントは何かなど、生徒<strong><span style="color: #ff0000;">自身に問いかけ模索する</span></strong>活動が行われるべき<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">④共同体中心</span></strong><br />
子どもを取り巻く<strong><span style="color: #ff0000;">社会が一体となって、よい学習環境を整備</span></strong>しようとする取り組みをすることが望まれる]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9004%E3%80%91%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6</link>
    <pubDate>Fri, 28 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【05】学習についての心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<span style="color: #333399;"><strong>【１　古典的条件づけ】</strong></span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">古典的条件づけ（レスポンデント条件づけ）</span></strong><br />
一般的に「条件反射」と呼ばれる現象<br />
蛇や蛙を見るだけでゾッとする、目に異物が入りそうになると無意識に目を閉じるなど、本来は刺激に対する反射であり、生物学的重要性をもった刺激によって引き起こされるもの<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">条件反応の形成</span></strong>（L.P.パブロフ）<br />
生物学的反応とは無関係な中性的刺激だったはずのものが他の刺激や食べ物と一緒に経験（対提示）することによって似たような反応が引き起こされる<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">パブロフの犬</span></strong><br />
犬が生まれつきもっている反射（食物を与えると唾液が分泌される）に、音などの無関係な刺激を対提示することを繰り返していると、音だけでも唾液が分泌されるようになる<br />
<br />
・生まれつきの唾液分泌&rarr;<strong><span style="color: #008000;">無条件反応</span></strong><br />
・音などの無関係な刺激&rarr;<span style="color: #008000;"><strong>条件刺激</strong></span><br />
・音による唾液分泌&rarr;<strong><span style="color: #008000;">条件反応</span></strong><br />
・条件反応を生み出す手続き&rarr;<span style="color: #008000;"><strong>条件づけ</strong></span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">条件づけのタイミング</span></strong><br />
条件刺激と無条件刺激を時間的に接近させて提示することが重要<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>条件反応の消去</strong></span><br />
条件刺激と無条件刺激の対提示をやめ、どちらかの刺激だけを単独で提示することをしばらく続けると条件反応は消える<br />
消去できたはずの条件反応は、久しぶりに条件刺激を提示してみると再出現することがある（自発的回復）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">般化と弁別</span></strong><br />
般化：犬に追いかけられた経験&rarr;追いかけた犬を怖いと思う&rarr;全ての犬を怖いと思う<br />
弁別：経験を積む中で、様々な犬の区別ができるようになり、類似した刺激に反応しなくなる<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【２　オペラント条件づけ】</strong></span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">オペラント条件づけ</span></strong>（B.F.スキナー）<br />
行動主体がある行動を行ったときに、それに付随した結果によって、その行動が再度出現する可能性が高まる（または低まる）という考え<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">オペラント条件づけの原理「効果の法則」</span></strong>（E.L.ソーンダイク）<br />
猫を「問題箱」と呼ばれる箱に入れ、猫がどうやって脱出するかを観察<br />
一度脱出する方法（紐を引っ張ると戸が開く）を経験し、何度か繰り返すと、箱に入れられたらすぐに紐を引っ張るようになる。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">強化</span></strong><br />
自発された行動に付随してそれを強める条件<br />
強化刺激（正の強化刺激）：食べ物やお金、称賛、ほほえみなど<br />
正の強化：ある行動をした後に提示されることでその反応の出現頻度を高めるもの<br />
負の強化：嫌悪的な刺激を取り除くことで行動の出現率を高めるもの<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">罰</span></strong><br />
ある行動をした後に嫌悪刺激が付随すると、その行動の出現確率は低くなると考えられる<br />
嫌悪刺激（負の強化刺激）：痛み、恥、叱られるなど<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【３　一次性強化刺激と二次性強化刺激】</strong></span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">一次性強化刺激<br />
</span></strong>生物学的欲求に合致しているもの（犬のおやつなど）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">二次性強化刺激<br />
</span></strong>お金、称賛、メダル、ステータスシンボルなど<br />
お金を持つことで食べ物やその他多くの欲しいものが手に入るという経験を繰り返したことで一次性強化刺激と同様の力を獲得した<br />
人間の場合、二次性強化刺激のほうが人の行動により影響を与えるものとなる<br />
<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>行動形成（シェイピング）</strong></span><br />
ある目的に対し、いきなり目的の行動をさせるのではなく、それに多少とも近い行動を強化するということから徐々に、目的の行動へと移行させていく方法<br />
Ａの行動を教えたいときＢの行動をした場合は「弁別」して、Ａの行動だけを多く出現させるように強化する。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">行動連鎖（チェイニング）</span></strong><br />
ある報酬を得るために複数の行動を連続して行うこと<br />
シェイピングで少しずつ行動を形成していき、強化されるまでの行動の数を増やしていく<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【４　回避・逃避条件づけと学習性無力感】</strong></span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">逃避条件づけ<br />
</span></strong>嫌な環境（騒音・電気ショックなど）に置かれた動物や人が、その環境から逃げ出す方法を見つけ出す学習をすること<br />
例）暑い日に外で飼われている犬が家の中に避難する<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">回避条件づけ<br />
</span></strong>何らかの兆候（信号）があって、その後嫌悪刺激が与えられるという条件に置かれた動物は、何度か嫌悪刺激にさらされると、信号がくるとすぐに回避しようとする<br />
例）うちの猫が階段を昇る音を聞く&rarr;嫌いなお客さんが来ると思う&rarr;逃げる<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">学習性無力感</span></strong><br />
どうやっても逃げることのできない状況に置かれる経験をすると、回避できるチャンスがあってもそれを学習しようとしないこと<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>M.セリグマンの実験</strong></span><br />
犬を３つの群に分け、ハンモックのような装置に入れ、身動きできない状態にして電気ショックを数回与える。<br />
<br />
①逃避群：電気ショックは与えられるが顔のそばに設置されたパネルを鼻で押すことで止めることができる（学習すれば逃避できる）<br />
②逃避不可能群：犬には電気ショックを止める手段がない<br />
③統制群：身動きはとれないものの、電気ショックは与えられない<br />
<br />
その後、２つに分かれた部屋の一方に犬が入れられ、ランプが点灯すると電気ショックが来るので、隣の部屋に逃げ込むという回避条件付けの学習を行う。<br />
<br />
①逃避群と③統制群は、隣の部屋に逃げ込むことを学習できたが、②逃避不可能群は、電気ショックが与えられても逃げようとせず、回避条件づけが最後まで成立しなかった。<br />
<br />
人間の場合、一律に学習性無力感に陥る訳ではないが、自分の置かれた状況をどのように解釈するかによって、その後の行動には大きな相違が生じる可能性がある。<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【５　社会的学習】</strong></span><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">社会的学習（あるいは観察学習）</span></strong>（A.バンデューラ）<br />
・他者（モデル）がある行動をした結果、強化されたり罰を受けたりするのを見て、自分が同じ行動をするときの参考にするということが人間だけでなく動物にもあると指摘<br />
・ある行動をそっくりそのまま真似るというだけでなく、より一般化された行動のルールを、見ていることで学ぶ<br />
・お兄ちゃんが叱られているのを見て、弟が行動ルールを観察学習する<br />
・モデルの行動が成功すれば自分も同じ行動をするし、不成功に終われば行動しない<br />
・新しい技術や、アイディア、ファッション、習慣などは「人まね」で学習し、流行させる<br />
・人間以外の動物も観察学習を行っている<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>人まねについて</strong></span><br />
脳の前頭葉にある<strong><span style="color: #ff0000;">ミラーニューロン</span></strong>が関係している<br />
ものを摑む・握る・破るなどの行動をすると発火&rarr;他人の行動を見ても発火する<br />
・新生児が大人の動作を真似る<br />
・乳児は新しい遊びを真似、１歳を過ぎるとテレビのモデルの行動を真似る<br />
・子どもが自発的に本を読まなくても、本を読んでいる子がたくさんいる場所に連れて行くと自然に本を読むようになる<br />
・良い行為だけでなく、社会的に好ましくない行為も真似の対象となる]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9005%E3%80%80%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E3%80%91</link>
    <pubDate>Thu, 27 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【06】犯罪についての心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #333399;">【１　犯罪心理学が扱う範囲】</span></strong><br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">１　犯罪原因論</span></strong><br />
人はなぜ犯罪をするのか、またどのような人が罪をおかすのかといった犯罪の原因を探る領域<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">生来性犯罪人説</span></strong>（C.ロンブローソ）<br />
骨相学：頭蓋骨のかたちと性格との関連性を探る学問<br />
囚人の頭蓋骨、容貌、骨格などを調べ、罪をおかす者は生まれながらにしてそのように運命づけられているという説<br />
&rarr;現在は否定されているが、犯罪研究を実証的な学問にするための礎を築いたことが評価されている<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>生物学的な要因の研究</strong></span><br />
・一卵性双生児と二卵性双生児が罪をおかす率を調べる研究（原因は遺伝か生育環境か）<br />
・男性ホルモンや神経伝達物質（セロトニン）と攻撃性との関連を調べる研究<br />
・脳の障害と性格特性との関係を検討する研究　など<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">犯罪者を取り巻く環境が要因の研究</span></strong><br />
・暴力的な番組や暴力ゲームで人は攻撃的になるのか<br />
・幼少時に受けた虐待や両親の夫婦関係と犯罪との関連性<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>社会背景・時代背景が要因の研究</strong></span><br />
・貧困、社会格差、地域特性など<br />
&rarr;犯罪社会学の分野で扱われていることが多い（犯罪者を取り巻く社会を研究）<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">２　捜査心理学</span></strong><br />
心理学の知識を利用して、犯人逮捕を支援するもの<br />
人間行動の普遍性法則の定立を目指す心理学の地検や研究手法が役立つ<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>プロファイリング</strong></span><br />
犯行現場の状況や証拠、犯人の行動から犯人の属性（年齢、性別、職業など）を推測したり、犯人の居住地域や連続犯の次の犯行現場の予測（地理的プロファイリング）など<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">ライデティクション（虚偽検出）</span></strong><br />
容疑者が嘘をついていないかどうかを判別する<br />
ノンバーバルコミュニケーション：しぐさや声の抑揚（周波数）など<br />
ポリグラフ検査：呼吸、脈拍、血圧、血流量、皮膚の電気抵抗など生理学的な指標<br />
<br />
その他の研究<br />
・取り調べや尋問に対する研究<br />
・人質立てこもり犯への有効な説得方法、突入タイミングの研究<br />
<br />
捜査心理学の研究機関<br />
警察庁：科学警察研究所<br />
各都道府県の警察本部：科学捜査研究所<br />
それぞれに心理学を専門とする研究員が属し、捜査心理学の研究を進めている<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>３　裁判心理学</strong></span><br />
裁判を有効に機能させ、被告に公正な判決を下すための研究<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">目撃証言の信頼性に関する研究</span></strong><br />
・記憶に基づく証言には、本人が意図せずとも誤りが含まれていることが多く、冤罪の主要な原因にもなっている。<br />
・また目撃者が子どもである場合、証言の求め方によっては質問者の思う方向に容易に誘導されてしまう可能性も指摘<br />
&rarr;目撃証言をいかにして引き出すか、信憑性をいかにして判断するかを研究<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>陪審員制度に関する研究</strong></span>（アメリカ）<br />
・陪審員の選択過程に関する研究<br />
（陪審員の人数や組み合わせ、話し合いの方法などによって最終結論はどのように左右されるか）<br />
・陪審員や裁判官の意思決定の仕方に関する研究<br />
（個別の陪審員や裁判官はどのような情報をもとに有罪・無罪の意思決定をするのか）<br />
&rarr;今後の日本の裁判員制度でもこの分野の研究が増えるだろう<br />
<br />
その他<br />
犯罪者の精神鑑定とその責任能力を判断するための基礎をつくる研究<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">４　矯正・更生保護心理学</span></strong><br />
非行少年や犯罪者に対して社会復帰をうながすための矯正・更正の方法についての研究<br />
&rarr;臨床心理学の知識や技法に基づいて、個別にアセスメントやカウンセリングを行う<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>法制度の変化</strong></span><br />
性犯罪者や薬物依存者などを対象に矯正プログラムの受講が義務化&rarr;グループを活用した心理療法（主に認知行動療法）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">少年事件や非行少年の更生保護</span></strong><br />
・保護司や保護観察官のもと、通常の社会生活を送らせながら更正を促す方法の研究<br />
・軽度の問題を起こしている非行少年&rarr;街頭での補導や少年相談など<br />
<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>５　被害者心理学</strong></span><br />
「ＰＴＳＤ（心的外傷後ストレス障害）」に苦しむ被害者への支援に取り組む<br />
&rarr;被害者のほか、遺族や被害者の家族に対するカウンセリング<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">６　防犯心理学</span></strong><br />
心理学の知見を利用して、犯罪を抑止したり減少させたりする試み<br />
<br />
・町として犯罪を減らすためには<br />
・自分の家に泥棒が入らないためには<br />
・子どもが犯罪被害に遭わないようにするためには<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【２　犯罪心理学とは何か】</strong></span><br />
<br />
犯罪という現象に関するさまざまな問題について審理が雨滴な方法論を用いて研究し、そこで得られた法則を司法や行政に生かしていく分野<br />
<br />
<span style="color: #ff0000;"><strong>事件のあらましがおおかた明らかになったあとで、それをつじつまを合わせながら解説するのは犯罪心理学とは呼べない</strong></span><br />
<br />
１　目撃証言の信頼性に関する研究〜実験法を用いた研究〜（ロフタスとパーマー）<br />
<br />
実験内容<br />
２台の自動車の衝突事故の様子を示したフィルムを見せた後、これらの自動車がどれくらいのスピードで走行していたかを推定させる。<br />
「自動車が&rdquo;接触した&rdquo;際、どれくらいのスピードで走っていましたか？」という質問を<br />
①接触した（contact）②当たった（hit）③ぶつかった（bumped）④衝突した（collided）⑤激突した（smashed）のいずれかにかえて尋ねる。<br />
<br />
実験結果<br />
質問に用いられた動詞の違いによって推定される自動車の速度に違いが見られ、より激しい接触をしたことを想像させる動詞を用いるほど推定される速度が大きい。<br />
①接触した（contact）&hellip;時速31.8マイル<br />
②当たった（hit）&hellip;時速34.0マイル<br />
③ぶつかった（bumped）&hellip;時速38.1マイル<br />
④衝突した（collided）&hellip;時速39..3マイル<br />
⑤激突した（smashed）&hellip;時速40.8マイル<br />
<br />
同じフィルムを見ても、質問の際に用いられる単語が違うだけで推定する速度が変化する。<br />
&rarr;質問の仕方によって、目撃者の証言内容は変化してしまう可能性があることが明らかに<br />
<br />
さらなる実験<br />
②群と⑤群の参加者に、１週間後に「映像の中で割れたガラスを見たか？」と尋ねる。<br />
<br />
実験結果<br />
実際にはガラスは割れていないにもかかわらず、⑤群の30％ほどが「はい」と答えた。<br />
②群は14％程度が「はい」と答えたが、これは統制群（特別な質問をされず１週間後に呼び寄せられた参加者）とほぼ同じ割合。<br />
<br />
「激突した」という過激さを連想させる表現が、映像を見た人の記憶を変容させた可能性を示唆<br />
&rarr;目撃者の記憶が、（意図的または偶発的に）与えられた情報によって変容する可能性をもつ<br />
<br />
<br />
２　プロファイリング〜過去の犯罪事例に基づいた研究〜<br />
プロファイリング&hellip;ＦＢＩが連続殺人事件を解決するために考え出した技術<br />
当時収監されていた殺人犯について、犯行現場と犯人の属性に関するデータを広範囲にわたって集め、分析していくというもの<br />
<br />
ＦＢＩの初期のプロファイリング<br />
犯行現場の特徴と犯人像はおおむね２つのタイプに分けられる<br />
①全般的に計画的で秩序立っているタイプ（秩序型）<br />
　＝知的水準が高く社会性があり、身なりもきちんとしている<br />
②場当たり的で秩序のないタイプ（無秩序型）<br />
　＝知的水準が低く社会性も未熟で、身なりもだらしない<br />
<br />
現在のプロファイリング（リヴァプール方式）<br />
ＦＢＩ方式は非科学的であると批判され、現在はイギリスのリヴァプール大学に在籍しているＤ．カンターが開発した方式がよく使われている。<br />
<br />
リヴァプール方式（統計的プロファイリング）<br />
収集するデータを客観的なものに限り、そのデータに対して統計的な手法を使って分析をする<br />
&rarr;プロファイリングの手続きの中から主観的な要素を可能な限り排除<br />
<br />
マトリックスを作成し、横軸に反抗行動、縦軸に連続殺人犯を記入し、それぞれの犯人がどのような行動をとったかをチェック<br />
特定の行動と別の行動との共変性・非共変性を統計的に分析し、空間的にマッピングする<br />
<br />
類似した方法を用いて、複数の事件が起きたとき、それぞれの事件に含まれる行動がどの程度重複しているかで同一犯の可能性を予測する<br />
<br />
ＦＢＩ方式＝現場の捜査官によって開発<br />
リヴァプール方式＝心理学の研究者によって開発<br />
現場に心理学が介入することで客観的なデータ収集と分析が強調<br />
&rarr;心理学が実証性を重んじる学問であることを象徴]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9006%E3%80%91%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6</link>
    <pubDate>Wed, 26 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">shinrigaku.take-uma.net://entry/5</guid>
  </item>
    <item>
    <title>【07】性格についての心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #000080;">【１　こころの個人差】</span></strong><br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">こころの個人差＝性格</span></strong><br />
我々は大なり小なり自分と他者には&rdquo;違い&rdquo;があると思っており、その&rdquo;違い&rdquo;を描写することで自分を他者に説明したり、他者の特徴を理解したりする。<br />
&rdquo;違い&rdquo;には、外見的な側面も含まれるが、他者を理解しようとする際により重視されるのは内面的な違いである。<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【２　性格とは何か】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>①性格、人格、パーソナリティ、気質</strong></span><br />
「こころの個人差」をあらわすことば<br />
性格、人格、パーソナリティ、気質など<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">「personality」と「character」の違い</span></strong><br />
心理学で扱う「性格」は「personality」<br />
英語の「personality」は「人格」と訳され、「性格」は「character」の訳語とされていた<br />
<br />
「character」は評価された「personality」であり、「personality」は評価を抜きにした「character」である<br />
<br />
「character」ということばには「望ましさ」という意味が含まれている<br />
「man of&nbsp;character」＝「人格者」<br />
<br />
「character」＝「人格」<br />
「personality」＝「性格」<br />
と考える方が原語のニュアンスに近い。<br />
<br />
「temperament」＝「気質」<br />
遺伝的、神経的、生物学的に規定される個人差であることを強調<br />
<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>②性格の定義</strong></span><br />
「性格（パーソナリティ）」の定義（オルポート）<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>個人の内部で、環境への彼特有な適応を決定するような、精神物理学的体系の力動的機構</strong></span>である<br />
<br />
◎個人の内部<br />
オルポートが、性格は個人の内部に&rdquo;実在する&rdquo;と信じていた<br />
◎環境への彼特有な適応を決定する<br />
性格には生存のための機能的意味があること、またそれにもかかわらず、環境への適応の仕方は各人によって異なり、自発的・創造的な行動を含んでいる<br />
◎精神物理学的体系<br />
性格が完全に精神的なものでもなければ、完全に神経的なものでもない<br />
◎力動的機構<br />
性格が常に進化し変化していることを示す<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【３　類型論と特性論】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>①類型論</strong></span><br />
類型論：人の性格にいくつかの典型的な型やタイプを設定し、個人をそのいずれかにあてはめるもの<br />
<br />
代表的な類型論（ドイツの精神医学者　E.クレッチマー）<br />
人の体格は、肥満型・細長型・闘士型に分けられるとした上で、これらの体格と精神疾患との間には関連があると考え、患者を分類し調べた。<br />
その結果、躁うつ病の患者は肥満型に多く、統合失調症は細長型に多いことを見出した。<br />
てんかんは闘士型に多いことも後に発見した。<br />
<br />
体格と病気の関連性から、体格と性格との関係を考えた。<br />
しかし、現在は受け入れられていない。<br />
<br />
◎肥満型<br />
　精神疾患：躁うつ病<br />
　気質名：循環気質（躁うつ気質）<br />
　性格特徴：①社交的、親切、友情に厚い、人好きがする<br />
　　　　　　②明朗、ユーモアがある、活発、激しやすい<br />
　　　　　　③静か、落ち着いている、柔和、丁重、気が弱い<br />
　犯罪：詐欺<br />
<br />
◎細長型<br />
　精神疾患：統合失調症<br />
　気質名：分裂気質<br />
　性格特徴：①非社交的、おとなしい、用心深い、まじめ、変わっている<br />
　　　　　　②臆病、恥ずかしい、敏感、神経質、興奮しやすい<br />
　　　　　　③従順、お人好し、正直、無関心、鈍感<br />
　犯罪：窃盗、万引き、詐欺<br />
<br />
◎闘士型<br />
　精神疾患：てんかん<br />
　気質名：粘着気質<br />
　性格特徴：①几帳面で丁寧、融通がきかない、回りくどい<br />
　　　　　　②気分は安定し、粘り強いが、時々爆発する<br />
　犯罪：暴力犯罪<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>他の類型論</strong></span><br />
◎C.G.ユング：精神力動学的立場から、人間の精神的エネルギー（リビドー）が外の世界に向かう人（外向型）、自分の内面に向かう人（内向型）に類型化<br />
◎血液型性格診断も類型論のひとつということができる（ただし心理学において血液型と性格との関連性は否定されている）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">②特性論</span></strong><br />
&nbsp;特性論：性格は特性と呼ばれる要素の組み合わせからなるとされ、個々の特性をもつ度合いの相違によって性格の違いを表現できると考えられる<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">特性論の考え（オルポート）</span></strong><br />
パーソナリティを描写する語を約18,000語拾い出し、それを4,500語程度に分類整理したことが始まり。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>ビッグファイブ</strong></span><br />
現在は分類整理がさらに勧められ、人間のパーソナリティは５つの特性因子に要約できるという考え<br />
<span style="text-decoration: underline;">①外向性（Extraversion）</span><br />
積極的に外界に向けて行動をする傾向、人に興味があり、集まりが好き、ポジティブな思考をする、上昇志向が強い、興奮や刺激を求めるといったエネルギッシュさを示す特性<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">②神経症傾向（Neuroticism）または情緒安定性（Emotional Stability）</span><br />
感情の不安定さや落ち着きのなさ、非現実な思考を行いがち、自分の欲求や感情をコントロールできない、ストレスへの対処が苦手な特性<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">③開放性（Openness / Openness to Experience）</span><br />
さまざまなことに知的好奇心をもつ傾向、新しい理論や社会・政治に好意的だったり、既存の権威に疑問を持つ、物事が複雑であることを許容する（知能や創造性との関連性も指摘）<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">④調和性もしくは協調性（Agreeableness）</span><br />
一般的には「やさしさ」と呼ばれるような特性、他者と対立するよりは協調することを好む、実直で慎み深いなどの傾向性<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">⑤勤勉性もしくは誠実性（Conscientiousness）</span><br />
欲求や衝動性をコントロールする傾向性、目標や計画を立ててそれをきちんと成し遂げる特性<br />
<br />
これらの英語の頭文字を取って「<strong><span style="color: #ff0000;">ＯＣＥＡＮ</span></strong>」と呼ばれることもある。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>類型論と特性論の違い</strong></span><br />
特性論では、個人の性格がそれぞれの特性をどの程度持っているかという形で表される。<br />
類型論に比べると一人の人間の全体像を統合的に理解するのが難しい。<br />
類型論は他者の性格を直感的に理解しやすい反面、必ずしも全ての人がうまくどれかの類型にあてはまるとも限らない。<br />
類型論で無理にどれかの類型に当てはめることで、本来複雑で豊かな性格を必要以上に単純化してしまうという問題もある。<br />
<br />
現在は性格検査においては類型論より特性論に基づいて性格を理解することの方が多い<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【４　環境（状況）の力】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>①ミルグラムの実験</strong></span><br />
人の性格を判断するとき、何をもとにするか&rarr;行動もしくは行動の結果<br />
例えば凶悪な事件を起こした人は残酷な性格の持ち主に違いないと推測する<br />
<br />
人の行動には性格が反映されていると考えがちだが、実際に行動を規定するのは性格だけではない。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>ミルグラムの「服従実験」</strong></span><br />
罰が学習に及ぼす影響を調べる実験であるという名目のもと、実験参加者が教師として、もう一人の実験参加者（サクラ）に記憶の問題を出し、間違えるたびに徐々に強い電気ショックを与えていくというもの（実際には電気ショックは与えられていない）。<br />
教師役の傍らには実験者がいて、電気ショックを与えるのを拒むと４回まで決められた台詞で電気ショックを与えるよう促す。<br />
<br />
〈結果〉<br />
40名の実験参加者のうち実験を中断したのは15名に過ぎず、残りの25名（62.5％）は最後の段階まで電気ショックを与え続けた。<br />
しかし、電気ショックを与え続けた人も、自ら進んで実験を続けていた訳ではなく、止めたいと思いつつも続けざるを得なかったというのが実情。<br />
<br />
<strong>我々の行動に影響を及ぼす環境（状況）の強さを物語っている</strong>と考えるのが自然<br />
<br />
<br />
ごく少数の行動（ときには単一の行動）から、当事者の性格を推測する傾向があるが、我々の行動には環境の力が強力に働いている場合があることに留意する必要がある。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>②人ー状況論争</strong></span><br />
本来、性格といった実態が我々の内面に存在し、それが我々の行動を規定していると考えるなら、異なる状況を越えた行動の一貫性が見られるはず。<br />
しかしその証拠はきわめて乏しいことを指摘し、性格は「行動から仮説的に抽象された概念」であるにも関わらず「実体」として扱われていることを批判（W.ミシェル）<br />
<br />
以後、約20年にわたり、行動の一貫性は「人」の要因で決まるのか「状況」の影響を大きく受けるのかが争われた。この論争は「人ー状況論争（もしくは一貫性論争）」と呼ばれ、心理学における性格研究を停滞させるもとになったとも言われる。<br />
<br />
現在、この論争は決着を見たとは言い難いが、人間の行動を性格だけが規定しているとは言えないのと同じように、環境だけが行動を規定しているとも結論づけられない。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【５　性格の測定】</strong></span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>①性格検査の種類</strong></span><br />
性格の測定には行動の観察や面接なども用いられるが、最も一般的なのは性格検査（パーソナリティ検査）による測定。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>質問紙検査</strong></span><br />
ある性格的特徴をもつ人がとるであろう行動などを質問文によって示し、対象者にそれが当てはまるかどうか（もしくは当てはまる程度）を回答してもらい、回答の特徴から心的特徴を推測する。ビッグファイブに基づいた質問紙などが利用される。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>投影法</strong></span><br />
対象者にあいまいな絵を示したり、漠然とした教示を与えたりして、それに自由に反応してもらうことで、反応の中に投影される心的特徴をとらえようとするもの。<br />
「ロールシャッハ・テスト」ではインクのしみを見せて何に見えるかを答えてもらいその反応の特徴を分析する。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>作業検査法</strong></span><br />
対象者に一定の作業をさせ、その作業量や作業パターンなどから心的特徴をとらえようとするもの。内田ークレペリン精神作業検査では、対象者に単純な加算作業を一定時間行ってもらい、その作業パターンをもとに、性格や職業適性を推測する。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">②信頼性と妥当性</span></strong><br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>信頼性</strong></span>：性格検査は繰り返し測定しても<span style="text-decoration: underline;">安定して正確な結果が得られる</span>ものである必要がある<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">妥当性</span></strong>：測定しようと意図したものが<span style="text-decoration: underline;">的確に測定できている</span>かどうか<br />
<br />
性格というのはそれ自体が目に見えない抽象的な概念のため、特定の検査が正しくその概念を測定しているかどうかを確認するのは困難な作業であるが、それを確認して初めて性格を測定することが可能になる。]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9007%E3%80%91%E6%80%A7%E6%A0%BC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6</link>
    <pubDate>Tue, 25 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【08】臨床心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[臨床心理学とは<br />
心の問題や葛藤をもつ人を援助するための理論や技法について研究をする学問<br />
現在では特別な疾患をもたない健常者に対する相談業務も含まれる<br />
<br />
臨床心理学の特徴は、中核に実践活動があり、実践なくしては学問が成り立たないということ<br />
臨床心理学の実践活動＝心理臨床（臨床心理学とは区別される）<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【１　カウンセリング・心理療法】</strong></span><br />
<br />
臨床心理学の実践活動として最も重要なのはカウンセリングと呼ばれる教育的・治療的援助<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>心理療法</strong></span><br />
精神疾患に対して、心理学的な技法による治療を試みるもの<br />
精神疾患&hellip;統合失調症、気分障害、不安障害、身体表現性障害、解離性障害、パーソナリティ生涯<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>カウンセリング</strong></span><br />
疾患とは言えない何らかの悩みや葛藤を抱えている人に対しても行われ、相談を通して対象自身の成長を促すことが目的<br />
<br />
特定の心理学的問題が病的なものであるかどうかの区別は現実的には容易ではなく、治療が目的か、相手の成長を促すのが目的かについても一義的に決まらない。<br />
&rarr;心理療法を含む広範な心理学的援助を総称してカウンセリングと呼ぶ<br />
<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>カウンセリングの技法</strong></span><br />
対象となる心の問題をどのようにとらえるかによって、おおむね４つに分けられる<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>精神力動的アプローチ</strong></span><br />
過去から現在に至る過程を重視するもの（フロイトが創始）<br />
心の構造をエス（イド）、自我、超自我の３つの層から成り立つと考える。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">〈エス〉</span><br />
原初的、本能的な欲動の源泉であり、ひたすら快を追求する快楽原則に従って機能。無意識の深いところに存在するため、エスの欲動を直接的には知り得ないが、欲動の中心は性に対するものだとされる。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">〈超自我〉</span><br />
主に両親のしつけなどによって内在化した文化的な価値基準であり、良心や道徳心の源泉。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">〈自我〉</span><br />
エスと超自我からの要請に対して調整をはかる存在。両者の調整をはかりながら、現実社会に適した行動を決定する。<br />
<br />
この３つの心の層の関係性を力動的にとらえることで、性格（パーソナリティ）や精神疾患を理解しようとする。<br />
３者の関係性はその人の生育歴のなかで形成されたものと考えられるため、このアプローチのカウンセリングでは幼少期の生活に焦点が当てられる。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>来談者中心療法</strong></span><br />
現在の主観的・現象学的世界を重視（C.R.ロジャース）<br />
クライエントの過去よりも、いま、ここでの心のあり方に焦点を当てる。<br />
問題の本質が分かるのはクライエント自身であるから、カウンセリングの主導権はクライエントにあるべきと考える。<br />
カウンセラーがクライエントに対して対等な立場で向かい合い、クライエントの話に無条件の関心を傾けて、共感的な理解をすれば、特別な助言を与えなくてもクライエントは自ら問題を解決し、自己実現をする力をもっている。（人間中心主義）<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>行動療法・認知行動療法</strong></span><br />
環境が人の行動に及ぼす影響や、人が自分を取り巻く環境をどのように認識するかに注目。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">行動療法</span><br />
古典的条件づけを基盤とする系統的脱感作は恐怖症の治療などに用いられる。<br />
クライエント自身に不安や恐怖を感じるものを列挙してもらい、それを不安の弱いものから強いものへと階層化する。その一方で漸進的弛緩法や自律訓練法によって、全身をリラックスさせる方法を覚えてもらい、十分にリラックスしいた状態で、階層的に低い不安対象から順に触れさせていくことで不安を低減させる。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">認知行動療法</span><br />
周囲環境に対する偏った見方や問題のある思考様式の変容をはかることを意図して行われる。<br />
行動療法を基礎にして発展した療法であるため、基本的な考え方は行動療法とほぼ共通しているが、認知行動療法では、予期や判断、信念や価値観といった内的な心の動き（認知）を治療対象とする。<br />
うつ病は、自己や周囲、将来に対して否定的な見方をする特有な思考形式があり、それを変容させる方法に適しているため、認知行動療法が有効に機能する。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>家族療法</strong></span><br />
配偶者や家族など複数の人を対象として問題解決を図るアプローチ。<br />
家族はひとつのシステムであり、全体としてバランスを取るように相互に影響し合っている。<br />
個人はそのシステムの一部であり、個人が問題を抱えているということは、家族全体のバランスが損なわれていることを意味すると考えられるため、家族全体のバランスを回復することに焦点を当てる。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【２　心理アセスメント】</strong></span><br />
<br />
心理アセスメントとは、クライエントの状態を査定すること<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">心理アセスメントの技法</span></strong><br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>面接</strong></span><br />
１対１の対面状況で行われ、クライエントによって語られる内容だけでなく、ノンバーバルなコミュニケーションからも情報を収集する。<br />
面接は、情報収集だけでなく、治療にもなり得る。来談者中心療法において重要なのはクライエントとの面接であり、情報収集と治療を区別するのは難しい。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>観察</strong></span><br />
自然なありのままの姿を見る自然観察と、意図的に何らかの状況を設定した中での行動を観察する実験観察がある。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">心理テスト</span></strong><br />
性格検査<br />
対象者の性格的な特徴を把握（質問紙検査、投影法、作業検査法など）<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>知能検査</strong></span><br />
知能を測定することを目的<br />
精神年齢、知能指数など、その人が歴年齢に相当する知能を発達させているかを査定<br />
ビネー式、ウェクスラー式（WPPSI・WISC・WAIS）がよく用いられる<br />
対象者が年少者の場合、発達検査を行う場合もある。<br />
情報が十分に集まらないときは、家族や友人、担任教員などと面接を行って情報収集する。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #333399;">【３　心理臨床の領域】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>教育領域</strong></span><br />
スクールカウンセラーの学校現場での相談業務のほか、教育相談室や教育センターなどの教育相談員としても活躍<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">医療・保健領域</span></strong><br />
精神科・心療内科・小児科などでのアセスメントやカウンセリングのほか、デイケアにおける生活技能の習得支援や、保健所の育児相談など<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>福祉領域</strong></span><br />
児童相談所・女性相談センターなど各種相談機関での相談業務、児童養護施設や高齢者のための施設の活動支援<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>司法・矯正領域</strong></span><br />
警察、家庭裁判所、少年鑑別所、少年院、刑務所など、犯罪や非行が関連するあらゆる機関で活躍。触法行為や逸脱行為の背後にある心理的要因を追究したり、矯正・再教育のための治療的・教育的介入。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">労働・産業領域</span></strong><br />
職場のメンタルヘルス対策として、職場の相談室や企業が外部委託した相談機関で産業カウンセラー等が個別のカウンセリング。職員のメンタルヘルス向上に関わる活動の支援。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">その他</span></strong><br />
心理相談室を個人開業し、一般の人を対象として相談業務を行う<br />
<br />
<br />
<span style="color: #333399;"><strong>【４　司法・矯正領域における心理臨床】</strong></span><br />
<br />
司法領域の関連機関と職種<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎警察</span><br />
・警察庁科学警察研究所研究員<br />
・都道府県警察　少年補導職員（少年相談専門職員）、科学捜査研究所研究員<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎家庭裁判所</span><br />
・家庭裁判所調査官<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎法務省</span><br />
・矯正施設：少年院、少年鑑別所、刑務所等刑事施設ほか　法務教官、法務技官（心理）<br />
・保護観察所　保護観察官、社会復帰調整官<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">一般の心理臨床との相違</span></strong><br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>アセスメントやカウンセリングの対象者が非自発的である</strong></span><br />
心理臨床家は公的な権力機関に属する者であるため、対象者は心理臨床家に対する不信感や敵対意識を拭い去ることが難しく、信頼関係が築きにくい。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">心理臨床家自身が対象者と社会安全の板挟みになる恐れがある</span></strong><br />
対象者が犯罪や非行を繰り返さず、健全な社会復帰をすることが目的だが、法を犯した者に対して適正な刑罰や処分を下すという目的を無視できない。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>心理臨床の場に時間的な制約がある</strong></span><br />
司法手続きの段階に応じて、１人の対象者がいくつもの機関に関わり、それぞれの機関において新たな心理臨床家と出会うことになるため、援助を完結することが難しく、予後を見定める経験を持ちにくい。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">犯罪・非行心理臨床における近年の動向</span></strong><br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">心神喪失者医療観察法制度が導入</span></strong><br />
心神喪失または心身耗弱の状態で、重大な他害行為（殺人、放火、強盗など）を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的とした制度。<br />
裁判所が入院・通院などの処遇を決定し、指定の医療機関において専門的な医療を行い、退院後や通院時には地域社会において継続的な医療を確保するための仕組みが設けられた。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>性犯罪者や薬物依存者等に対して、特別改善指導や専門的処遇プログラムの受講が義務づけ</strong></span><br />
処遇プログラムには、集団による認知行動療法をはじめとし、多様な技法が用いられている。それに伴い、民間の心理臨床家が参入。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">犯罪被害者への心理的支援の開始</span></strong><br />
司法領域の心理臨床は加害者に対するものがほとんどだったが、90年代後半になりようやく犯罪被害者の救済や支援という考えが広まった。<br />
被害者の心の相談に応じる窓口が全国の警察に設置され、民間の援助団体もできている。]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9008%E3%80%91%E8%87%A8%E5%BA%8A%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6</link>
    <pubDate>Mon, 24 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">shinrigaku.take-uma.net://entry/7</guid>
  </item>
    <item>
    <title>【09】判断と意思決定の心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #000080;">【１　原因帰属とは何か】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>原因帰属</strong></span>（attribution）&hellip;現象の原因を何らかの要因に帰すること<br />
<br />
社会的な出来事や自然現象などあらゆる対象に対して行われるが、中でも人間の行動に関する原因帰属は、責任の問題とも関連するため非常に重要である。<br />
人間の行動に関する原因帰属の注目すべき点は、原因を内的要因に求めるか、外的要因に求めるかということ。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">内的帰属</span></strong>&hellip;内的要因（その人の内面的な側面：意図、感情、性格、態度など）に求める場合<br />
<strong><span style="color: #008000;">外的帰属</span></strong>&hellip;外的要因（その人を取り巻く家庭環境や社会環境）に求める場合<br />
◎外的帰属がなされるほど、被告人の罪は軽いと判断される<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>共変モデル</strong></span>（H.H.ケリー）&hellip;原因帰属のあるべき姿を説明したモデル（規範モデル）<br />
「ある現象が起こるときはそれが存在し、起こらないときには存在しない」という原理<br />
共変に関わる情報には　①合意性　②弁別性　③一貫性　という３つの次元がある<br />
<br />
①合意性&hellip;ある人のある現象に対する反応が他の人々と一致しているかどうか<br />
②弁別性&hellip;あるいとのその反応は当該の対象に限って起こるのかどうか<br />
③一貫性&hellip;ある人のある対象に対する反応はどんな状況でも変わらないかどうか<br />
<br />
これら３次元に相当する情報を得て、それぞれが結果と共変するかを検討することによって、結果をもたらした原因を特定することができる。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">基本的な帰属のエラー</span></strong>&hellip;普遍的で本質的な帰属の誤り<br />
他者の行動の原因を考える際、その行為者の内的要因を重視しすぎる傾向<br />
実際には外部環境が原因で生じた行動であっても、本人の性格や態度に原因が過度に帰属される。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">過度に内的に帰属される理由</span></strong><br />
原因が外的要因にあると推測される場合、その行動は行為者自身の意図や性格によるものではないということになり、その人の内面に関する情報を得られなくなる。<br />
他者の内面を知ることは、その人の将来の行動を予測することにつながり、類似した状況が起きたときに適切な対処がしやすいため、偏重される可能性がある。<br />
原因を特定個人に求められないならば、状況次第でほかの人物によって同様の事件が引き起こされる可能性が残るので、原因を被告に帰属できれば刑を科すことで犯罪の再発を抑止できると考えられる。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">行為者ー観察者バイアス</span></strong><br />
同じ事象に関する原因の帰属が行為者と観察者では異なること<br />
基本的な帰属のエラーは、自分が他者の行動を観察する立場にあった場合においてであり、自分自身が行為者であった場合はこれとは反対方向のバイアス（外的要因に帰属を求める）が見られる。<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>セルフ・サービング・バイアス</strong></span><br />
成功と見なせるような行為については自分の行為を内的要因に帰属し、失敗は外的要因に帰属しやすい傾向<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【２　責任の判断と原因帰属】</span></strong><br />
<br />
<strong>責任の水準</strong><br />
①連合<br />
自分が直接引き起こした出来事でなくても、何らかの点で自分がその出来事に関連している場合に責任が問われる。<br />
<br />
②因果性<br />
自分が引き起こした出来事に対しては、たとえそれが偶然であっても全て責任が問われる。<br />
<br />
③予見可能性<br />
自分が引き起こした出来事のうち、予見が可能であった場合にのみ責任が問われる。<br />
<br />
④意図性<br />
自分が引き起こした出来事のうち、意図が伴っていたもののみ、責任が問われる。<br />
<br />
⑤正当化可能性<br />
意図して行った行為でも、行為を正当化できる理由があった場合には責任は問われない。<br />
他人から強要されたりやむを得ずにやった行為など。<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>責任帰属の誤り</strong></span><br />
行動そのものは同じでも、その行動によって引き起こされた事件や事故の結果が重大であるほど、偶然の可能性を否定して、当事者の責任が厳しく問われる。<br />
責任帰属の誤りの背景には動機が働いている可能性<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">防衛的帰属</span></strong><br />
責任を特定個人に帰属することによって自己に対する脅威から自己を防衛しようとすること。<br />
重大な事件や事故が偶然に起きたと判断される場合、それと同様の不幸が自分にも起こる可能性を認めることになり、それが苦痛なことであるため、当事者に責任を帰すことによって苦痛を回避しようとする。<br />
<br />
自分が将来被害者になる可能性があるかによって責任帰属は変わってくる。<br />
作業者か監督者かという立場によっても責任帰属の内容が変わり、その帰属は自己を防衛する方向のものになる。（A.L.チェイキンとJ.M.ダーリーの実験）<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>被害者非難</strong></span><br />
事件・事故に巻き込まれた被害者に対しても不当な責任が帰せられることがある。<br />
「公正世界仮説」と呼ばれる信念<br />
&rarr;「この世の中は個々人がその人にふさわしい結果を受け取るような公正世界であり、良い人には良いことが、悪い人には悪いことが起こるはずだ」という因果方法的な世界観<br />
しかし現実の世の中は必ずしもこうした信念のとおりではない。<br />
<br />
人は一般的に自分を実際以上に良い人間だと思っているため、世の中が本当に公正世界であるならば、自分に不幸な出来事が起こることはあり得ないと考える。<br />
公正世界に対する信念を守るため、時としてまったく非難すべき点のない被害者の欠点や過失を探し出し、被害者が不幸に見舞われたのは自業自得だと見なすことによって、信念を維持しようとする。<br />
<br />
重大な事件や事故の責任に対する別の説明<br />
重大な事件や事故は滅多に起こらないため、それが起きたのは特殊な原因や人為的なミスがあったはずだと考えられるのはごく当然という説明。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">後知恵バイアス</span></strong><br />
事件や事故がいったん起きると、実際には事前に予期することが難しいものであっても、このようなことが起きることは十分に予期できたはずだと考える傾向。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【３　他者や集団の影響】</span></strong><br />
<br />
集団の討議においては個人の判断をこえた影響が作用する。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">同調</span></strong><br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">情報的影響</span></strong><br />
正しい行動をする手がかりとして、他者の行動を参照することによって生じるもの。<br />
多くの人がとっている行動は正しいに違いないという信念に基づく。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>規範的影響</strong></span><br />
他者の行動を規範と見なし、他者から受け入れられることや、拒絶されることを避けるために生じるもの。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">少数派の影響</span></strong><br />
少数派が一貫して異論を唱え続けることにより、多数派の意見を覆す場合がある。<br />
（十二人の怒れる男）<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>社会的勢力</strong></span><br />
集団内に地位や役割がある場合、多数派・少数派だけでなく、立場に基づく影響力も働く。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">専門勢力</span>&hellip;裁判官のほうが裁判員より専門家知識があるから尊重されるべきという考え<br />
<span style="text-decoration: underline;">正当勢力</span>&hellip;裁判官のほうが裁判員より立場が上だから正当な権利を持つという考え<br />
<span style="text-decoration: underline;">報酬勢力</span>・強制勢力&hellip;賞罰を与えることができる人が行使する勢力<br />
<span style="text-decoration: underline;">参照勢力</span>&hellip;相手がその人を尊敬したり、理想としていることから、その人と同じようになりたいと考え影響を受ける]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9009%E3%80%91%E5%88%A4%E6%96%AD%E3%81%A8%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6</link>
    <pubDate>Sun, 23 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【10】産業心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #008000;">日本で初めて行われた産業心理学的研究</span></strong><br />
1920年代初期　倉敷の製糸工場で働く工員たちの労働改善を目指す研究<br />
日本における産業心理学の出発点は、ヒューマニズムを基調とした、労働者の労働とその生活が可能な限り人間的であることを目指すという視点に貫かれたもの<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">アメリカの産業心理学的研究の始まり</span></strong><br />
20世紀初頭、ギルブレスの研究<br />
レンガ積み職人として働く傍ら、最も効率的なレンガの積み方を開発。<br />
効率的な働き方が経営者に都合がよいだけでなく、作業者にとっても作業負荷が減り疲労や怪我のリスクが軽減するという利点があると考えた。<br />
ギルブレス夫妻の研究は、必ずしも産業心理学の先駆としては位置づけられていないものの、彼らが行った動作研究は、人の労働を客観的に捉える方法として優れていた。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">動作研究</span>&hellip;手の動作を17個の基本動作に分割し、それらをさまざまに組み合わせることにより観察対象の動作を表現したもの<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【１　今日の産業心理学】</strong></span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>職務分析</strong></span><br />
その仕事にとって、適切な人材を採用するため、従業員の個々の能力を評価するため、従業員の訓練のために、仕事そのものの全体的な理解が欠かせない。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>課題指向的アプローチ</strong></span><br />
仕事を形成している課題に焦点を当てて分析を行う<br />
実行されている課題とそれをどのように行うかが中心となり、課題記述が作成され、それらの課題が、物品との接触、データとの接触、人との接触を必要とする程度にしたがってクラスター分けされる。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">作業指向的アプローチ</span></strong><br />
人の特性に焦点を当てて分析を行う<br />
それぞれの職務に必要とされる、作業者の知識、技能、能力、人としての属性などに焦点を当てる。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【２　職員の採用】</strong></span><br />
<br />
職務分析が行われれば、その結果をもとに、その職務に必要な能力や特性をもった人物を選抜できる。<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>応募者選抜用テスト</strong></span><br />
認知能力テスト、正直さテスト、面接、人格テスト、精神動作テスト、履歴データ、仕事見本法など。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎履歴データ</span><br />
趣味、嗜好および経験などの記入欄が設けてある。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎仕事見本法</span><br />
実際の職業行動を評価に利用<br />
正確さ、スピード、その他の行動要素について得点化される。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【３　適性検査】</strong></span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>職業適性</strong></span><br />
職業的能力の資質の個人差<br />
職業上必要とされる能力を習得できる可能性がどの程度であるかを示すもの&rarr;職業適性検査<br />
ただし、職業適性は能力だけによって決まるものではなく、興味関心や価値観、性格などの方向性も非常に重要<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">特殊職業適性検査</span></strong><br />
限られた職種に対する能力的資質の程度を判定するもの<br />
書記的適性検査、タイピスト適性検査、手技的適性検査、機械的適性検査、美術的適性検査、音楽的適性検査、プログラマー適性検査など<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">テストバッテリー（総合検査）</span></strong><br />
いくつかの職業適性検査を組み合わせていろいろな職業分野への能力的資質を判定<br />
<br />
判定テストの先駆け<br />
<span style="text-decoration: underline;">アメリカ労働省が開発した一般適性検査（GATB）</span><br />
基本的に職務分析によって職務の特質を抽出し、それと人の適性との最適の組み合わせを探すことで、職業上の成功が得られるという観点から作成。<br />
それによってそれぞれの職務分野でその人がそこで求められる能力基準を満たしているか否かを判定し、採用の合否に用いたり、進路指導の場で個人の適性に合致した職務分野を探すのに利用することが可能。<br />
9種の適性能力を定め、それを客観的に測定するために11種のペーパーテストと4種の器具検査が考案されている。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">9種の適性能力</span><br />
①知的能力（G）②言語能力（V）③数理能力（N）④書記的知覚（Q）⑤指先の器用さ（F）⑥手腕の器用さ（M）⑦運動協応（K）⑧形態知覚（P）⑨空間判断力（S）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">キャリアカウンセラー</span></strong><br />
人の特性と職業の特性の一致度が高いほうが職業的成功が図られやすいと考えられるため、自分と仕事の特性の両方を知るよう働きかける人。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【４　人事評価】</strong></span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>人事評価の方法</strong></span><br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">客観的な基準</span></strong><br />
数を数える（欠勤数、事故数、生産物数、時間あたりの売り上げ数）<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>主観的評価</strong></span><br />
業務の質を５件法尺度で評価するなど、いくつかの形式の評価尺度が含まれている。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">行動重視型評価尺度</span></strong><br />
重要なポイントについて曖昧なラベル付けというよりは行動記述が利用される。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">測定の誤差</span></strong><br />
主観的評価の頻繁な使用は誤差の問題を特に際立たせる。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎ハロー効果</span><br />
ある領域での以前の評価が他の領域での判断に影響してしまう<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎寛大さ</span><br />
特定の従業員との人間関係や親しさが、その従業員の評価を肯定的な方向へと偏らせる<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎中心化傾向</span><br />
極端な評価を回避する傾向<br />
<br />
誤差を減少させるためには、評価者の訓練と、行動指標の信頼性の増加が必要。<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>360度評価（多面評価）</strong></span><br />
複数の業績次元について、仲間、上司および部下からの評価を取り入れ、より完全で偏りのない社員評価を行おうとするもの<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【５　訓練】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>従業員の訓練の目的</strong></span><br />
技能育成、変化する状況への適応、従業員の職業生活の質の改善など<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>訓練の種類</strong></span><br />
◎教室学習<br />
教室での講義、討論、ケース研究およびロールプレイ<br />
◎自律的学習<br />
読書、ワークブック、およびプログラム学習<br />
◎シミュレーショントレーニング<br />
◎現代技術を利用した学習<br />
遠隔学習、双方向メディアおよびインターネット学習<br />
<br />
重要なのは、訓練目的に合致したプログラムの選択と、訓練の成果を最大にすること。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">訓練可能性</span></strong><br />
従業員に求められる、知識、技能、能力その他の要因を、その訓練生が既にどの程度もっていて、それらの能力を今後どのくらい発達させられるか<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>学習に対するモチベーション</strong></span><br />
自己効力感（自分なら課題を行えるという自信）の高さ、自己解決型である程度、自分のキャリアに対する自我関与の強さが、モチベーションの強さと正の相関をもつ<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">訓練実施者のありかた</span></strong><br />
訓練がよく統合されていて、例を織り交ぜ、困難だが達成可能な目標を設定し、熱意を見せ、参加者を励ますことは、学校の教室と同様に訓練の場でも重要である<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>評価</strong></span><br />
ほとんどの企業訓練は評価されているものではあるが、しばしば評価は「参加者の訓練に対する反応」に焦点を当てている。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎統括的評価</span><br />
訓練の目的が達成されたかどうかに焦点を当てる（機械が使えるようになったかなど）<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;">◎形成的評価</span><br />
将来の訓練努力の中でどのような改善が見込めるかを見極め、その目的に添った訓練法や戦略が検討される<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【６　労働災害】</span></strong><br />
<br />
働く人々の心身の健康を確保することも重要なテーマである。<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>労働事故の分類</strong></span><br />
①作業者、操作者など、人間によって引き起こされる「人的要因事故」<br />
②機械・設備などが原因で起こる「機械的要因事故」<br />
③環境等が原因となる「環境的要因事故」　など<br />
<br />
機械・設備の性能向上や環境整備の充実などが原因で労働災害は減少しているが、人的要因事故の占める比率は高いままである。<br />
機械性能の向上によって、機械の自動化、平易化、簡素化が進み、操作・運転に強い力や高い技能が要求されなくなってきた一方、機械の点検・チェックのほうは自動化が進んでいない。<br />
機械の性能をいくら高めても、それを操作する人間側の不注意や訓練不足、疲労や心的ストレスなどが事故を引き起こす原因となっていることは少なくない。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【７　職場のメンタルヘルス】</strong></span><br />
<br />
働くことが健康を阻害する問題として、労働による過剰な負荷などによる心的健康の阻害がある。<br />
<br />
労働負荷の度合いを知る手がかり&rarr;労働時間あるいは生活時間を把握<br />
「社会的リズム」と「生物学的なリズム（サーカディアンリズム）」との同調の度合いなどを調べることで、労働負担の程度を知ることができる。<br />
※社会的リズム&hellip;起床・食事・勤務・就床・睡眠など毎日認められる周期性<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">睡眠時間は休養のためにも生命維持のためにも重要</span></strong>であるが、近年睡眠時間は短縮する傾向にある。<br />
<br />
職場で心的不調を抱えた人を、できるだけ早く発見し、治療に結びつけることは重要だが、不調の原因が仕事や職場にある場合には、その職場での仕事の性質、仕事のやり方を正確に把握することで、心的不調を起こさせた要因を発見することが重要。<br />
職場の管理職者がどのような認識をもっているか、<span style="color: #ff0000;"><strong>心的不調を当事者だけの問題としてでなく、職場全体の働き方の問題として捉える視点は重要</strong></span>である。]]>
    </description>
    <category>心理学概論</category>
    <link>https://shinrigaku.take-uma.net/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%80%9010%E3%80%80%E7%94%A3%E6%A5%AD%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E3%80%91</link>
    <pubDate>Sat, 22 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【11】組織心理学</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="color: #000080;">【１　組織とは何か】</span></strong><br />
<br />
「組織」と呼ばれる集団にはいくつかの特徴がある。<br />
組織には達成すべき目標が明確に存在し、それを組織の成員が共有している。<br />
そしてその目標を達成するために、成員がそれぞれ役割を分担している（分業体制）<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>分業</strong></span><br />
<span style="text-decoration: underline;">水平方向の分業</span>&hellip;営業、製造、マーケティング、財務といった職務に基づく分業<br />
<span style="text-decoration: underline;">垂直方向の分業</span>&hellip;社長、副社長、部長、課長といった序列や地位に基づく分業<br />
<br />
分業は、組織が円滑に機能する上で不可欠なものだが、組織の成員の間に葛藤をもたらしたり、組織としてのまとまりを妨げ、かえって作業効率を下げてしまったりする場合もある。<br />
したがって、組織においては、仕事を分業するだけでなく、その分業を再統合する力が必要である。<br />
このような組織の中で働く人の心の働きや行動の特徴について研究するのが組織心理学である。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【２　組織内の葛藤】</strong></span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>課題葛藤</strong></span><br />
上位の目標は共通でも、分業によって役割や地位が異なれば、個別の問題においては利害関係が生じることがある。（新商品の開発と経費削減など）<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">関係葛藤</span></strong><br />
立場や役割によって意見や考え方に食い違いが生じたり、些細なことから感情的な対立に発展することがある。<br />
<br />
組織内の葛藤は、組織全体の目標達成の妨げとなるため避けられるべきであるとの考えもあるが、時として葛藤は組織改革の契機となる。<br />
葛藤をただ避けるのではなく、葛藤を直視し、それを適切に処理していくことが、組織全体の発展には不可欠である。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #000080;"><strong>【３　組織コミュニケーション】</strong></span><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>コミュニケーションの成立過程</strong></span><br />
葛藤を解決し、効率的な分業の促進のためには、円滑な組織コミュニケーションを成立させることが必要。<br />
我々は他社の考えや意図を直接目で見ることはできないため、人に何かを伝える際には、それを相手にもわかるような記号（ことばやジェスチャーなど）に置き換えなくてはならない。<br />
受け手はそれを観察し、記号を解読することで、相手の考えや意図を知ることになる。<br />
<br />
組織コミュニケーションが誤解なく成立するには、双方が記号のもつ意味を共有していなくてはならない。<br />
意味の共有化は相互作用の積み重ねによって促進するため、作用が少ない間は誤解も生じやすいが、機会が増えれば記号の意味が洗練されるため、わずかな記号だけで豊かなコミュニケーションが可能になるし、限られたものにしか通じないコミュニケーションも可能になる（業界用語、スラングなど）。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">集団分極化</span></strong><br />
組織の意思決定は、通常、会議での話し合いによって行われる。<br />
多くの人が意見を出し合えば、よりよいアイディアが生まれ、個人が行う判断よりも優れた判断ができると信じているが、個人の意見は多数派の意見や社会的勢力をもつ人の意見にかき消されてしまうこともある。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">集団浅慮（集団思考）</span></strong><br />
集団討議において合理的な決定を妨げる共通した思考形態が生じる。<br />
凝集性が高く外部の意見に対して閉鎖的な集団においては、強力なリーダーが意見を示すと他の集団成員がほかの選択肢を考えなくなる。また異なる意見をもった者がいたとしても、集団全体の結束が乱れることを恐れて意見表明が控えられるため、あたかも集団全体の意見が一致しているような錯覚に陥ることになる。<br />
結果として討議に必要な情報が十分に収集されず、議論も尽くされないままに質の悪い決定がなされてしまう。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>集団分極化（リスキーシフトとコーシャスシフト）</strong></span><br />
集団による意思決定は、個人が行うものよりも危険で冒険的なものになりやすい（リスキーシフト）。<br />
集団討議による意思決定が個人の決定にも影響を及ぼし、またその影響は数週間にわたって持続する。<br />
また、意思決定が慎重で保守的な結論を生み出すという場合もある（コーシャスシフト）。<br />
討議の結論がどちらの方向に向かうかは、集団構成員の討議前の意見分布に依存していて、<span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;"><strong>集団討議を行うと、もともと優勢だった意見がより極端なものになる</strong></span></span>という傾向。<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #000080;">【４　リーダーシップ】</span></strong><br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>リーダーシップとは</strong></span><br />
集団目標の達成に向けてなされる集団の諸活動に影響を与える過程<br />
リーダーシップをとる者は１人の人間であるとは限らず、また常に管理的な立場にある者がリーダーシップをとるとも限らないが、企業の社長や店長、チームの監督が替わるだけで気風や業績などが著しく変化することもある。<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">特性アプローチ</span></strong><br />
優れたリーダーに備わる個人特性を追究する研究<br />
歴史に名を連ねる偉大なリーダーの性格、知能、態度などを調べればリーダーとしての適性が分かるはずだと考えられた。<br />
しかし、特定の特性をもつ者が必ずしもよいリーダーにはなり得ないことが明らかになる。<br />
<br />
<span style="color: #008000;"><strong>行動アプローチ</strong></span><br />
優れたリーダーはどのような行動をとっているかを調べようとするもの<br />
リーダーとしてふさわしい行動様式というものがあるのならば、特別な素質を持ち合わせていなくとも、その行動様式に則った行動をとれば成員に対して効果的な影響力を持つことができると考えた。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">リーダーシップ・スタイルの研究（k.レヴィンら）</span></strong><br />
子どもたちをランダムにグループ分けし３種のタイプのリーダーを配置<br />
①専制君主型<br />
グループの活動内容に関する決定には子どもを一切関与させず全てをリーダーが決定<br />
②民主型<br />
活動内容に関する決定に子どもたちを積極的に関与させる<br />
③放任型<br />
リーダーは何も決断せず子どもたちの自由に任せる<br />
<br />
結果<br />
①リーダーのもとでは作業効率は良いものの、子どもたちの意欲が乏しく仲間内で攻撃的な行動やいじめがみられる<br />
②集団の雰囲気が良く作業効率も良い<br />
③作業がはかどらず、意欲も低い<br />
<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #000000; text-decoration: underline;"><strong>リーダーシップにおいて重要な機能</strong></span></span><br />
①集団の目標達成とハイレベルの課題遂行を志向する機能<br />
②メンバー間の良好な人間関係を志向する機能<br />
リーダーの行動はこの２つの機能をいずれも発揮できるようなものでなくてはならない。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">マネジアルグリッド論（R.R.ブレイクとJ.S.ムートン）</span></strong><br />
横軸を業績に対する関心、縦軸を人間に対する関心とする座標軸常に、リーダーの行動を位置づける。理想的なリーダーの行動は「９・９型」<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>PM理論</strong></span><br />
目標達成行動を目指すP（performance）機能と、集団維持活動を目指すＭ（Maintenance）機能をそれぞれどの程度備えているかによってリーダーの行動を４タイプに分けた。<br />
ｐｍ型（どちらも低い）　Ｐ型（Pのみ高い）　Ｍ型（Mのみ高い）　ＰＭ型（いずれも高い）<br />
理想のリーダー行動はＰＭ型<br />
<br />
<br />
<strong><span style="color: #008000;">コンティンジェンシー・アプローチ</span></strong><br />
効果的なリーダーシップは組織の置かれた状況によってことなると考えられるようになった<br />
変化する状況に素早く的確に対応するためのリーダーシップを模索するコンティンジェンシーアプローチ（状況即応アプローチ）が登場。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>F.E.フィードラーのモデル</strong></span><br />
①リーダーと部下との人間関係の良好さ、②目標とその遂行手順が構造化、明確化されている程度、③リーダーの権限の強さ、の３つから集団状況を捉えた。そして組織を統制しやすい状況にあるかどうかによって、どのようなリーダーシップが効果的かは異なる。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>LPCモデル</strong></span><br />
リーダーの役割をとっている人に「一緒に仕事をする上で最も苦手だった同僚」を評価させ、その評価をリーダーシップ・スタイルの指標とするのが特徴。<br />
「高ＬＰＣ」苦手な同僚を好意的に評価&rarr;人間関係を重視するタイプ<br />
「低ＬＰＣ」苦手な同僚を否定的に評価&rarr;課題の遂行を重視するタイプ<br />
<br />
リーダーシップにおいて人間関係への志向性と課題遂行への志向性の２つが重要であると考える点は、それ以前の理論と類似しているが、従来のモデルと違うのは、いずれのタイプが効果的かは集団の状況によって異なると考えている点。<br />
<br />
状況の望ましさ（①＞②＞③の条件が満たされているか）によってふさわしいリーダーが異なる。<br />
状況がかなり望ましい場合とかなり望ましくない場合は低ＬＰＣが、望ましさが中程度の場合には高ＬＰＣタイプが効果的といわれる。<br />
<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>目標ー通路理論（ハウス）</strong></span><br />
リーダーは、成員が目標を達成するために通るべき道筋を適切に示すことが重要とする理論<br />
単純な反復作業のような定型的な業務をする職場では、人間関係に配慮した支援型のリーダーシップが求められ、非定型的な業務をする職場では、仕事の進め方を明確に指示する指示型のリーダーシップが効果的であるとしている。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">ＳＬ理論（P.ハーシーとK.H.ブランチャード）</span></strong><br />
組織成員が成熟していく段階によって求められるリーダーシップは異なるとする理論<br />
成員の能力と意欲に基づいて、その成熟度を４段階に区分した上で、それぞれの段階で求められるリーダーシップが「教示型」&rarr;「説得型」&rarr;「参加型」&rarr;「委譲型」と変化していく。<br />
このタイプも人間関係志向と課題志向の二つの機能に基づいて考えられたものである。<br />
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<strong><span style="color: #008000;">認知論的アプローチ</span></strong><br />
リーダーを組織成員がどのようにとらえるかによってリーダーシップの効果が異なる可能性を示すもの<br />
組織成員が、業績の向上や低下の原因を、過度に組織のリーダーに帰属する傾向があることを指摘し、これを「リーダーシップの幻想」と呼んだ（帰属のエラーの一種）。<br />
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<span style="text-decoration: underline;"><strong>リーダー・プロトタイプ</strong></span><br />
「リーダーとはこのような特性や行動傾向をもつものだ」というリーダー像を有しており、リーダーを評価する際の基準として用いられ、プロトタイプに一致するほど、能力が高いと評価されやすい。<br />
しかしプロトタイプは個人の経験を通じて形成されるため、個人によって内容が異なる。<br />
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<span style="color: #008000;"><strong>変革型リーダーシップと交流型リーダーシップ</strong></span><br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>交流型リーダーシップ</strong></span><br />
特性アプローチ〜コンティンジェンシーアプローチまでのリーダーシップ<br />
組織内のものとして捉え、組織内での相互作用を通して、組織をまとめあげ、目標達成へと導くもの<br />
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<span style="text-decoration: underline;"><strong>変革型リーダーシップ</strong></span><br />
組織を取り巻く周辺環境の変化を的確に把握し、組織全体としてその変化に対応できるような創造的変革を生み出していくもの<br />
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集団成員に外的環境への注意を促し、思考に新しい視点を与え、変化の必要性を実感させ、明確な将来の目標とビジョンを提示し、みずから進んでリスク・テイクし、変革行動を実践するリーダーシップ。<br />
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<span style="color: #008000;"><strong>変革型リーダーシップの構成要素</strong></span><br />
①カリスマ性<br />
集団成員が自分をリーダーと同一視し、リーダーのようになりたいという気持ちを起こさせる特性<br />
②士気を鼓舞する動機付け<br />
成員に仕事の意味を理解させ、やる気や元気を引き出す特性<br />
③知的刺激<br />
成員の能力を引き出したり、視点を拡げさせたりして、知的な刺激を与える特性<br />
④個別配慮性<br />
１人１人の成員に注意を向け、仕事をサポートしたり、助言をしたりする特性<br />
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しかし、組織が創造的な変革を成し遂げていくには、その祖sきkが組織としてまとまりをもつことが前提となるため、交流型のリーダーシップは必要条件であり、これが十分に発揮されたうえで変革型のリーダーシップが発揮されることが求められる。<br />
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組織が目標を達成するには円滑な組織コミュニケーションと効果的なリーダーシップに加え、メンバーが連携し支え合うチームワークが必要である。]]>
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    <category>心理学概論</category>
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    <pubDate>Fri, 21 Nov 2014 01:00:00 GMT</pubDate>
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